錦眼鏡余話6:No218
香嵐渓:その3  
 
「もみじのトンネル」は、どこがトンネルかと悩むほどでした。
川の反対側が山の斜面なためか、日当たりが悪く緑色のモミジが多かったです。
直ぐにトンネルは終わりました。
 

崖の上に「太子堂」と額をかかげた古びた建物がありました。
太子堂
は六角形をしていました。
太子堂の崖下に見事に色づいたモミジがありました。
その横に山茶花(サザンカ)が満開でした。
太子堂と色づいたモミジとサザンカを入れた写真を、
いろいろな角度から撮りました。
 

 

そこから、ちょっと歩くと駐車場に出ました。
友人のIさんが、
「この向こうが集合場所だね。」
と言って、トイレに行きました。
 

同じツアーのご夫婦に会いました。
金華山で、私達と一緒に集合場所を間違えたご夫婦でした。
私はご主人と
カメラのプレビューで、
撮った写真を見せ合いました。
 

 

私は自分がいいなと思った写真を見せました。
すると、ご主人も持っていた一眼レフのプレビューで
写真を見せてくれました。
なんと私と同じ構図の写真でした。
同じ構図の写真が数枚ありました。
「だれも、同じような景色に目を付けるのかな?」
思わず、こんな言葉が出てしまいました。
反対に、誰もが見てすぐ写真に撮りたいくなる構図は、
ありきたりの構図なのかなとも思いました。
 

ご主人のカメラはイオス5Dでした。
写真が趣味のようです。
ご主人は
「今度は7Dが欲しい」
呟きました。
 

集合時間が近づいてきました。
私も急いでトイレに行きました。
それから、
4人で集合場所へ向かいました。
 

金華山で集合場所を間違えたので、
私達は旗を持って立っていた添乗員のところへ
真っ先に顔をだしました。
 

バスに乗り込みました。
次の目的地は恵那峡です。
バスの中で、Iさんが地図を出して、
バスの現在地から恵那峡へのルートを予測しました。
 

高速道路を降りて、しばらく細い道を走って、
バスは恵那峡へ。
まもなく、恵那峡の駐車場にとまりました。
そこから5分ほど歩くと、恵那峡めぐりの遊覧船乗り場に着きました。
 

恵那峡は木曽川の流れにあります。
遊覧船は、せき止めたダム湖の中を走るようです。
恵那峡は、日本最初のダム式水力発電所が建設された場所だそうです。
大正13年だそうです。
ずっと先に、長さ276m、高さ53mの堰堤が見えます。
 

黒い水鳥が数羽水に潜ったりしていました。
改札のおじさんに名前を聞くと、「オオバン」だと教えてくれました。
「オオバン」は、嘴とその上が白で、あとは黒い水鳥です。
夏、北海道や本州・九州で繁殖して、冬に本州以南で越冬する留鳥だそうです。
小さくても、オオバンとはこれいかに。。。なんて、冗談が出てきました。
名前の由来は、バンの仲間では大きいからだそうです。
 

恵那峡の見どころは、渓谷の両側にそそり立つ奇岩や大きな岩ようです。
写真を撮ろうとしましたが、
ジェット船のため、船体全体が透明なプラスチック製で覆われています。
カメラで渓谷の風景を撮ろうとしましたが、
手すりや座席などの映り込みがプラスチックに写ってダメでした。
撮影するのを諦めて、カメラをケースの中にしまいました。
せき止めた湖のなかは、
水の流れが緩やかなためか、
透明度のない濃緑色をしていました。
30分ほどで、遊覧は終わりました。
 

あとは家路に帰るだけです。
高速道路は順調に流れました。
この分だと、午後7時ごろには立川に着きそうだと期待しました。
ところが、バスはツアー客を八王子駅でおろすため、
ひどい渋滞にあいました。
八王子市は一方通行がやたらと多い街のようです。
八王子で、大きく時間を食ってしまいました。
 

でも、予定の時間内には、立川の集合場所には着きました。
午後8時30分ごろ、
に帰ることができました。
 

<香嵐渓:完>