錦眼鏡余話6:No202
ミーの生活 


猫のミーが21年目に入って、11か月目を迎えています。

10月が来ると、ミーは22歳になります。

 
猫の年齢を、人間の年齢に数えなおすとどうなるのか

インターネットで調べてみました。

20歳まで表示されているサイトがほとんどでしたが、

1つだけ25歳までの表が出ていました。

それによると、

20歳:(人間年齢:96歳)

21歳(人間年齢:100歳)

22歳(人間年齢:104歳)

23歳(人間年齢:108歳)

となっていました。

猫の1歳は、人間の4歳分にあたるようです。

生まれてすぐは4歳より長いそうです。

また、22歳まで生きる猫はまれだと書いてありました。

 
ミーは、

昨年の暮れから何度ももう駄目かと諦めたこともありました。

しかし、

その都度、一日絶食状態でじっと寝ることによって元気になりました。

そんなミーを見ていると、

ミーの生命力って、すごいなあと感心しています。

 
そんな危機的状態を数回繰り返して、今22年目に向けて頑張っています。

 

 
昨年の暮れ、いよいよミーも危ないなと思った時、

妻と話し合って、ミーの大好きなウナギを食べだせてあげました。

 
すると、不思議なものです。

ウナギを食べたら、ミーはすぐに元気になったのです。

それだけ、ウナギには滋養強壮に良い食べ物だということが分かりました。

 
私は元気になったミーを見て、

長生きすることは老いの苦しみを与え続けることなることに気がつきました。

それから、妻と話し合ってウナギは買わないことにしました。

 
夫婦で

自分たちも健康で長生きならいいのですが、

病院のベッドや寝たきり状態で長生きはしないことを話し合っています。

そろそろ、そのための遺言のようなものを残すことも話し合っています。

 
春が過ぎて暖かくなると、ミーにも少しずつ変化が出てきました。

まず、よく寝ることです。

朝7時から8時ころに妻と一緒に階下へ降りてきます。

階段の途中で、休み休み降りてきます。

まず、台所の餌場に行って餌を食べます。

食べ易いように小さな箱がおいてあります。

1回に食べる量がぐんと少なくなりました。

 
食べ終わると、自分のベッドや椅子の上などで寝ます。

この春ごろから、長々と横になって寝るようになりました。

完全に体を横たえて、マグロ状態で寝ます。

100歳を超えているのだから、当たり前でしょう。

我々が100歳を超えたら、ミーのように生きられるか

疑問です。

 
こうして、お昼近くまで寝ていることが多くなりました。

 
困ったことがあります。

「お漏らし」をしてしまうことです。

寒い冬場に、お漏らしは仕方がありません。

 
炬燵の中や座布団の上、自分のベッドの中などにお漏らしをします。

それは、すぐに起き上がることができないためです。

寒いからとバスタオルなどをかけてあげることが裏目に出るのです。

上にかけたバスタオルなどが邪魔になって、

すぐに起き上がることが出来ないようです。

 
暖かくなってくると、お漏らしはぐんと減りました。

 
妻とミーの介護をしていると、

妻が偉いなと思うことがあります。

それは、お漏らしをしたミーを決して怒らないし、悪く言いません。

優しく声をかけながら、後始末をしてあげます。

お漏らしをされると、洗濯物が増えます。

カーペットなど、匂いがつかないように手当を黙々とします。

 
最近、感じるのですが、ミーの介護を通して、

我々夫婦はお互いの介護の練習をしているような感じがします。

怒らず、焦らず、相手の気持ちになって、

やさしく対応することを心がけています。

 
ミーはどうも耳が聞こえていないようです。

でも、我々が食事していると、必ず目を覚まして出てきます。

鼻がまだ健在のようです。

レンジなどで、魚を焼いていると、

台所へ出てきて「食べたいよう」と鳴きます。

でも、我々と一緒に食べるようにと待たせます。

 
食事が始まると、二人でミーの食事の世話をします。

ミーは油ののった魚が大好きです。

魚のどこが1番好きかというと皮です。

身をほぐしてあげても、ほとんど食べません。

おいしいものを数口食べると満足して、また寝に行きます。

 
最近、人間の食べるものを欲しがるようになりました。

肉の脂身の部分や時には甘いお菓子なども食べます。

 
ところが、水を飲む回数が減ったように感じます。

 
気候が暑くなって、よけいに寝ている時間が長くなったようです。

天気が良いと、お日様が出ている間、

濡縁の上へ敷いた座布団やミー専用のベッドの中で寝ています。

エアコンをしている部屋は嫌いなようです。

 

 
今、エアコンのかかった部屋でパソコンを打っています。

ミーは、廊下にある自分のベッドで横になり寝ています。

廊下やトイレの中、風呂場は家の中では、涼しい場所のようです。

 
最近のミーは、

長い時間、寝ていて歩き始めるときに腰が砕けて倒れることもあります。

段々、脚のほうが萎えてきたようです。

 
夏場はトイレの間隔が5時間から6時間になっています。

記録をとっておいて、トイレを失敗しないように。。。

その時間になるとトイレに連れていくように努力しています。

 
トイレは玄関に1つと、2階の八畳間に1つおいてあります。

トイレは天気がよいときには、天日に干すために庭へだします。

 
ミーは、10月最初の誕生日を迎えると、22歳になります。

人間年齢なら、100歳を超えています。

出来ないことがあって当たり前です。