今日は月曜日です。
大腸検査の結果出ている日だと思いましたが、
電話をする気になりませんでした。
心の隅に、結果を知ることが怖かったこともありました。
病院へは、水曜日に行くことにしました。
水曜日は、消化器科専門のI先生が外来診療担当医だったからです。
I先生は、CTコロノグラフィーを勧めてくれた先生です。
午後4時半近くに病院へ行きました。
4時半から受付だからです。
受付のボードに
今日の担当医は「消化器科専門のI先生」と書いてありました。
受付を済まし、名前を呼ばれるまでの間、
持っていった読みかけの本を開きました。
でも、活字を追うのみで、文章が頭に入りません。
自分ではいつも通りだと思っていても、
結果が気になって、少々緊張しているのだなと思いました。
本を読むのを諦めて、待合室のテレビをそれとなく見ていました。
しばらくすると、
「長島さん、1番診察室へお入りください。」
とアナウンスがありました。
急いで、手に持っていた読みかけの本をしまい、
1番診察室のドアをノックし、挨拶をして入りました。
椅子に腰をおろして、先生の顔を見ると、
先生は大腸検査の結果用紙(?)から、
私の顔に視線を向けて話し始めました。
「大腸に異常はありませんでした。
また、腎臓及び肝臓、膵臓も異常がありませんでした。
ただ、腎臓に結石がありますよ。」
私は、過去の話をしました。
「40代に2回、腎臓結石で病院へ入院したことがあります。
2回とも、針でつついたぐらいの細かい結石なので、
たくさん水分やビールを飲んで、
運動すると流れるからと言われました。
実際に腎臓のレントゲン写真を見せてくれて、
結石を指さしてくれました。」
私の話を聞いても、I医師は何も言いませんでした。
最後に
「検査に異常がなくてよかったですね。」
と声かけをしてくれました。
先生にお礼を言って、診察室を出ました。
受付へ寄って、支払いを済ませて、病院の外へ出ました。
検査に異常がなかったので、
気持ちが晴れ晴れとしていました。
家へ戻って、妻へ結果を知らせると、
「他の臓器も異常がないことが分かってよかったわね。」
と、一緒に喜んでくれました。
「でも、今度は消化器の専門病院のS病院へ行ってみる必要があるわね。
腎臓結石は、動くと痛むからね。」
と勧めてくれました。
妻が、
「今日の夕飯はお粥かしら。」
と聞いたので、
「いつも通りでいいと、受付の人が教えてくれたよ。」
と言うと、
「本当に大丈夫なのかしら。」
と呟きました。
大腸検査:終わり
|