数か月に1回ほど、
私は、教員時代にお世話になったT先生を訪ねるようにしています。
本当はもっと頻繁に訪問しなければいけないと思っていますが、
気がついてみると、半年に1回ほどになっています。
前回訪問したのが暮れでした。
そのあと4月中旬に、お伺いしようとしましたが、
先生の都合で実現することができませんでした。
ようやく、先日の5月26日に訪問することができました。
私が教職を全うできたのは、T先生のお蔭だとおもっています。
当時、T先生は校長でした。
西多摩のS小学校に十数年、
たった1校で十数年の間、校長職を全うされた大校長でした。
議員さんが動かすように圧力をかけたが、
当時の教育課長さんが動かさなかったと聞きました。
異例なことです。
私は教員時代、どれほど先生にご迷惑をかけたか。
当時、T先生が校長でなければ、
私は教員を続けていなかったと思います。
また、教員としてどうにかこうにか一人前になれたのも、
T先生のご指導と温かい見守りがあったからだと感謝しております。
T先生のお宅を訪問すると
積もる話で2〜3時間があっと言う間に過ぎてしまいます。
T先生は、今年91歳になられます。
まだ、かくしゃくとしております。
電動自転車に乗って、
近くのスーパーへ買い物にも行っているそうです。
5月下旬のその日、
T先生からいくつか大事なことを教えていただきました。
ウメとカキの枝の剪定時期を尋ねました。
T先生は、昔地域の古老に教えていただいたことだと言って、
「ウメの枝は、お盆前に切ること」
「カキの枝は、葉が落ちてから切ること」
と、大変分かりやすく教えてくれました。
今年は妻に
「あなたが剪定したから、来春はウメの花が咲かないわね。」
「来秋にはカキの実がならないわ。」
と嘆かれないですみそうです。
T先生は私に、こんなことも教えてくれました。
老後、呆けないために以下のような実践をしているそうです。
「一日一善」
「一日十人」(一日十人の人と話をする)
「一日百字」一日百字程度の日記をつける)
「一日千字」(一日千時ぐらいは読む:新聞のコラム記事を読む)
「一日一万歩」(一日一万歩程度歩くこと)
T先生は、最後の一万歩は実行できていないそうです。
十人の人と話すは、電話も入れてだそうです。
また、毎日、日記をつけているので、100字は書いているそうです。
私のようにパソコンに頼っていると、
漢字は読めても書くことができなくなっています。
あらためて、自分はどうかと、先生の「一日〇〇」を考えてみました。
「一日一善」は、家事(主に食事の後片付けと掃除、片付けなど)を
中心に頑張っています。
「一日十人」これは週に何回かは出来ていますが。。。怪しいです。
「一日百字」日記が短いので、実行できていません。
私は一行日記をつけています。A4用紙を縦にして、たった2行です。
時どき、漢字が思い出せなくて、電子辞書を引いています。
「一日千字」これは、新聞や読書でかなりの活字に接しています。
妻に暗い中で、読書をしていて叱られたりしています。
「一日一万歩」朝6時ごろから散歩をするようにしていますが、
多くて5000歩ほどです。
散歩に出かける前に、ストレッチを20分ほどします。
現代は、否応なしに長生きをしてしまう時代です。
どうせ長生きをするのなら、
T先生のように健康で元気で忙しく生きたいのものです。
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