バスは金刀比羅宮(ことひらぐう)の近くの土産物店の
駐車場にとまりました。
お土産さんの2階で、昼食を食べることになっていました。
昼食中に、金刀比羅宮に行かずに善通寺へ行く人は
挙手をするように言われました。
私と友人のIさんも、善通寺へ行くことに決めていました。
私が善通寺へ行きたかった理由は2つありました。
ひとつは、
金刀比羅宮へは785段の階段を登らなければなりません。
私は万歩計をつけて旅行をしていました。
今回の旅行は、だいたい1日1万歩を超えていました。
もう歩くのは、結構。。。
のんびり散策をしたいと感じたからです。
善通寺は平坦な場所にあるので、最後ぐらい楽をしたいと思いました。
もう一つの理由は、空海に興味があったからです。
善通寺は空海がうまれた場所だったからです。
司馬遼太郎の「空海の風景」(上下)を、
ずっと以前に読んでいたので、空海の生誕の場所を訪れたかったのです。
善通寺の「善通」は、空海のお父さんの名前だそうです。
お父さんは、佐伯直田公(さえきのあたいたぎみ)善通です。
「善通」は、お父さんの?(いみな)です。
善通寺は静かなたたずまいの中にありました。
素敵な五重塔もありました。
密教系の寺院だから、もっと豪華絢爛だと思いましたが、
落ち着いた色合いでした。
空海は、弘法大師の諡号で知られる真言宗の開祖です。
お父さんがこの地を寄進したそうです。
「真言宗善通寺派総本山」と書かれていました。
本尊は薬師如来だそうです。
四国八十八箇所霊場の「第七十五番」だそうです。
真言宗では一番札所になっています。
また善通寺は、
和歌山県高野山、京都府の東寺とともに弘法大師三大霊場に数えられています。
ガイドさんの説明の中に、
「空海が小さい時、木陰で遊んだ楠が境内にあります」
と、いう話を思い出しました。
太いしめ縄がかけられ、うっそうとしげっていました。
雨上がりの中を静かに散策しました。
お大師様といえば、空海のことです。
司馬遼太郎の「空海の風景」を読むと、空海は本当の天才だと思いました。
もう1度、「空海の風景」を読みたくなりました。
境内の端、人の目がとどかないところに「なんじゃもんじゃ」の木がありました。
白い花をつけていました。
下に樹名板がついていました。
樹名の下に括弧書きで(学名:ヒトツバタゴ)とありました。
「なんじゃもんじゃ」の木を見るのは、2回目です。
何の変哲もない樹木ですが、名前が面白いですね。
名前の由来を聞きましたが、忘れてしまいました。
家へ帰って調べてみたら。。。
ナンジャモンジャ」と名づけられた植物は、
「ヒトツバタゴ」や「ニレ」「ボダイジュ」など様々である。
民俗学では、もともとは占いや神事に利用されたもので、
植物名で直接呼ぶことがはばかられたものではないかと言う説がある。
「なんじゃもんじゃ」の木がある神社やお寺などが
一覧になって出ていました。
また、境内のあまり人の行かない場所に五百羅漢がありました。
大きさは小学生ぐらいの羅漢様でした。
なかなかユニークな様子の羅漢様でした。
全見学を無事に終えて、バスは高松飛行場へと向かいました。
見学はハードでしたが、最後の飛行場で時間的にゆとりがあるのがよかったです。
友人のIさんと相談して、
少し時間的に早かったですが、夕食を食べてしまいました。
この調子なら、夜の10時前には家に着くことができそうです。
四国周遊の旅(完))
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