錦眼鏡余話5:No180
隣り組組長 

妻と相談して、3年ほど前に町内会(自治会)に入ることにしました。

今の住所に引っ越してきて26年ほどになりますが、

その間、ずっと町内会(自治会)には入っていませんでした。

 
突然、町内会(自治会)へ所属するきっかけは2つありました。

一つ目は、3.11(東日本大震災)を経験して、

地域の中で生きていくことが大切だということを学んだからです。

もう一つは、単身赴任から二宮の自宅へ戻り、

地域の中で老いていくことの大切さを感じたからです。

 
私の住んでいる一角には、同じ時期に引っ越してきた5軒の家が固まっています。

私道を挟んだ東側には、小学校の校庭ほどの畑地が今も広がっています。

この25年間、変わらず畑のままです。

この畑地以外の近くの畑や田は、

この20年ほどで住宅がびっしりと建ち並んでしまいました。

東側一画は、不思議なほど未だに畑地がそのまま残っています。

 
あきる野市には、たくさんの町内会があります。

我が家の所属する町内会(自治会)は、二宮町内会です。

二宮町内会は、JR東秋留駅の周りから広い地域にまたがっています。

 
二宮町内会は、いくつもの区にわかれています。

私の世帯は、16区に所属しています。

それぞれに区長さんがいます。

16区は、6組の隣組で構成されています。

私の世帯は、そのうちの2組になります。

2組は8世帯で構成されています。

 
8世帯の中を組長の仕事が順番に回ってきます。

平成26年度は、長島家が組長です。

組長の仕事は、町内会費や募金の集金活動をするや回覧板を回すことです。

また、年に2回ある防災訓練とあきる野市一斉清掃などには

率先して参加することです。

 
町内会(自治会)に加わる前は、すぐ近くに住んでいながら、

同じ時期に引っ越してきた5軒の家を除いては、

ほとんど顔も覚えていないのが実情でした。

町内会(自治会)に加わったことによって、地域の方々と顔見知りなりました。

道で会っても、当たり前のことですが、挨拶ができるようになりました。

 
防災訓練では、二宮地区の集合場所は二宮神社の境内です。

16区の集合場所から歩いて7分ほどです。

往復とも、賑やかに話しながら列を組んで歩くようになりました。

 
組長の仕事も残り1か月を切りました。

3月11日、区長さんが回覧をしてもらう文書を持ってきました。

始めに、3月下旬の総会の話が出ました。

出席できない場合は、委任状を出すように言われいました。

 
昨年の総会を思い出しました。

旧の組長は出席していませんでした。

いや、たくさんの人で旧の組長まで出席したら会場は人であふれ、

中に入ることができない人も出るほどでした。

私も遠慮して、委任状を書くことにしました。

 
3月は、組長の仕事も回覧板を回すことぐらいしかありません。

 
4月になったら、早々に次の組長へ引継ぎをしなければなりません。

この1年間、回覧文書や総会で頂いた書類の中から

必要な書類のみ残して、あとは処分しました。

 
引継ぎといっても、特別なことをするわけではないようです。

数冊ある回覧板を持って行って、

後をよろしくお願いしますと言うぐらいのものです。