錦眼鏡余話4:No124
大雪の思い出 

夜半から降り始めた雪は、駐車場にとめてある車を
すっぽりと包み始めています。
 
東京地方に大雪警報が発令されたのは、
11年ぶりだそうです。
雪のピークはこれから明日にかけてだと言われているので、
あきる野市は多摩西部の山沿いに近いため、
記録的な降雪になる恐れがあります。
 
明日は、日曜日ですが。。。
雪が止んだあとの雪かきが大変です。
かき集めた雪の持って行き場がありません。
 
昨年、成人式の雪の日。
近所の人と雪かきをしましたが、
集めた雪を畑横の道路に小山にしました。
ところが、積み上げた雪が1メートルほど、
畑側に積みあがりました。
 
積みあがった雪は、 
その後、長い間、ずっと畑に残りました。
あとで、畑の持ち主から苦情がありました。
 
今年は去年と同じには出来ません。
道路の雪は、
道路の脇に固めておくほかはありません。
 
車に降り積もった雪や駐車場の雪などは、
庭のどこかに集めておく以外にありません。
 
いつまでも、雪の山が、それも汚れた雪の山が
消えずに残っているのは汚らしいもです。
でも、しかたありません。
 

 
ラジオを聞いていると、
昭和26年には、記録的な大雪があったことを伝えています。
懐かしい思い出がよみがえりました。
私が小学2年生だったときです。
 
学校に行こうと、玄関のドアをあけようとしたら、
子どもの力では開きませんでした。
玄関のドアは引き戸で、
上の3分の2がガラス入りの細かい格子戸になっていました。
引き戸を開けると、外は1メートルほどの雪の壁になっていました。
 
切れ切れの思い出を再現してみます。
 
世田谷と言っても、当時は商店街を抜けると、
畑や水田が広がっていました。
学校への道は、人の足跡すらありませんでした。
途中、どこが道か迷った場所もありました。
友達とわいわいがやがや。。。ようやく学校にたどり着きました。
 
いつも賑やかな学校がとても静かで、
自分たちの声だけが響いているのを感じました。
長い廊下を友達と思い切り走りました。
 
そうこうしていると、用務員さんが
「今日は学校がお休みだから、帰りなさい。
電車がとまって、先生方がいらっしゃらないよ。」
と教えてくれました。
 
帰りは、急ぐ必要はありません。
子犬のように、友達と畑の中を駆けまわったり、
雪合戦をしたり、転げまわったりと。。。
思う存分、遊び遊びしながら帰ったものでした。
 
私の記憶では、小学校時代に2回、雪のため臨時休校になりました。
もう1回は、多分小学4年生だと思います。
インターネットで調べてみると、昭和28年2月28日のようでした。
このときは世田谷でも30センチを超える雪だったと思います。
 

 
高気圧に進路を阻まれた低気圧の動きが遅いので、
明日の日曜日にかけて雪が降り続くようです。
記録的な大雪の恐れがあるとニュースでは伝えています。
 
明けて9日(日曜日)、朝から雪かきに追われました。
明日は身体のあちこちが痛みそうです。
 
せっかくの休み、
家の周りの雪かきに追われた方も多いのではないでしょうか。