錦眼鏡余話4:No122
河原の石ころ?:その1 

妻と娘が買い物から帰ってきました。
「あなたにお土産よ。」
妻が差し出したものは、小さな袋でした。
 
袋に何やら河原の石ころのような写真がついています。
チャート(赤い色のすべすべした石)や石灰岩の小石、
それに黒い色をした小石。。。。。
薄緑色をした小石なども混じっています。
 
「STONE」の文字が目に飛び込みました。
「はさみ」と書かれた部分に切り口があります。
さっそく、そこから開封してみました。
 
手の平にざっと中身をあけると、
河原の小石そっくりのチョコレートでした。
なかなか良くできています。
 
さっそく数粒を口の中へ放り込みました。
甘さ控えめのチョコレートでした。
軽く咬んでみました。
普通のチョコレートより心もち柔らかい感じがします。
 
今度は手の平にのせて、じっくり観察をしてみました。
「これ、騙されるよ。よく出来ているね。」
私は独り言のようにつぶやきました。
 
カメラを持ち出して、袋を撮影しました。
袋の大きさは縦約16センチ、横約11センチほどでした。
 
 
どうです?
「STONE 
CHOCOLATE
ストーンチョコレート」
の文字の下に、河原の小石にそっくりなお菓子の写真が
印刷されていますね。
 
今度は、
ストーンチョコレートそのものを机の上へ広げて撮影しました。
どうです?
どう見たって河原の小石でしょ。
 
 
よく出来ているなあと思いました。
そのとき、ちょっとした、「いたずら心」がひらめきました。
妻に値段を聞くと、89円だと教えてくれました。
(ぱっと聞いただけなので違っているかもしれません。
その後、妻は69円だと言っていました。)
 
売っているお店と「ストーンチョコレート」の置かれている場所を
聞いて、さっそく買いに行きました。
ストーンチョコレートは、そのお店のオリジナル製品だそうです。
 
お店に着いてから、先に用事を済ませてから
「ストーンチョコレート」
を探しました。
 

「レジのそばに置いてある」という言葉を頼りに
探しました。
お客があまりいないので、
レジは2箇所だけ開いていました。
 
レジのそばでウロウロするのは、
何となく気が引けるものです。
 

私が探した場所は、
お店が、
レジに並んでいるお客さんに商品を見てもらおうと
置いた棚です。
どこのスーパーでも、一列に並んだレジの前に幅の狭い棚があります。
棚には
電池やガムなど、
 
ちょっと手に取って買い物籠に入れたくなるような品物が
置かれています。
列をつくって待っているお客さんの目に入る位置にあります。

レジの前をウロウロしながら、
ストーンチョコレート
を探しました。
ところが、それらしきものはありません。
 

売れ切れちゃったのかな。。。半ばあきらめかけました。
 
◇河原の石ころ?◇その2へ続く