異常気象という言葉が世界各地で使われる昨今になっています。
今年、7月の後半から、記録的な暑さが続いています。
8月に入り、人間の体温を超える日もあって、
たくさんの人々が熱中症にかかり病院へ搬送されています。
お年寄りの中には亡くなられる方も出ています。
その一方で、山陰地方や北陸、東北、北海道などで、
記録的な豪雨がありました。
関東は、激しい雨が降る割には、水源の貯水量が増えず、
今年の夏は、渇水なのだそうです。
うだるような暑さの中、
我が家の庭に、ちらちらと動くものがあります。
よく見ると、小さなシジミチョウです。
大きさは人差し指の爪ほどの大きさです。
花にとまったり、葉の上にとまったりと、落ち着きのないチョウです。
南側の樹木の茂った庭にも、東側の花壇にも、結構います。
主に地上すれすれの低いところを飛んでいます。
どれ、観察してやろうかと近づくと、すぐに飛び立ち、じっとしていません。
そんな訳で、はねの模様が分らず、なかなか正体が分かりません。
カメラを持ってきて、撮影をしようとしても、させてくれません。
最初に、どんなところにとまるのかを観察することにしました。
庭に咲いている花に吸蜜するためにとまりますが、長くはとまりません。
目で追っていくと、庭にはえている緑の葉にもとまります。
めまぐるしく動き回っています。
あらかじめ、カメラを構えて、良く来る場所に陣取って
やってきたところを撮る方法がひとつ。
もう一つは、
朝の早い時間帯がいいのかなと考えています。
朝、まだシジミチョウが十分に目覚めていない時間を
狙うのはどうだろうかと考えました。
考えてから、蝶には、そんなことってあるのかなと思いました。
白い小さな花がたくさん咲いている「カラミンサ」によくとまるのが
分りました。
カラミンサの横で待つことにしました。
とまって、吸引して飛び立ちます。
裏はねの模様が分かりました。
はねの模様を記憶しました。
とりあえず、シジミチョウの名前を調べることにしました。
図鑑とインターネットで調べました。
その結果シジミチョウは、「ヤマトシジミ」だと言うことが分かりました。
図鑑では、「ヤマトシジミ」は。。。
◆日本では本州から沖縄まで各地に産し、普通に見られる。
4月〜11月の間、平地に普通に見られ、年数回の発生。
主として4令幼虫で越冬する。
♂ははねの表が青藍色であるのに対し、♀では暗かっ色であること
(庭に飛んでいる♀らしきヤマトシジミのはねは、かっ色と
いうほどではなかった:個体差を感じた)
上のカラミンサにとまったヤマトシジミは、はねの色から♀のようですね。
下のナスタチュームの葉にとまったのは、♂のようです。
◆春型(4月頃から)・夏型(6月頃から)・秋型(10月頃から)の3型がある。
◆朝鮮半島(中部以南)・台湾・中国・ミャンマー・インド・タイ・イランなど
にもいる。
図鑑には食草について書かれていませんでした。
インターネットで調べてみました。
カタバミでした。
カタバミは私達の身近にある野草のひとつです。
夕方、3枚の小葉を閉じたとき、片方の葉が食べられたように見えます。
そこで、片喰み(かたばみ)と名付けられた説があります。
黄色い小さな花をつけます。
日本全土に分布する多年草で、畑や庭、道端などにはえ、
茎は地上を這って、太い主根を深く伸ばしています。
葉は夜間はたたんで閉じます。
ハート形の3枚の小葉をもち、花柄が長いです。
カタバミ科の植物は、どれも蓚酸(しゅうさん)を含むため、
葉を咬むと酸っぱい味がします。
熟した果実は触るとはじけて種子を飛ばします。
手で触ると、はじけて飛んだ種子が手の指にくすぐったく感じられます。
葉が赤味を帯び、花の内側に薄い赤い輪状の模様の入っているものを
「アカカタバミ」と分けたりしています。
ヤマトシジミは、日本全土の畑地や庭、道端などにはえているカタバミを食草に、
日本全土、どこでも見ることが出来るチョウだということが分かりました。
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