21年目にはいって、
半年が過ぎた猫のミーのその後です。
いよいよ老衰してきたようです。
何回か、病院へ連れて行こうかと迷いましたが、
その都度、回復して落ち着きをとりもどしています。
この冬を越せるかと心配しましたが、
春を迎えることができました。
人間年齢に換算すると、100歳を超えているそうです。
この5月の連休に、2人の娘達がミーに会いに来ます。
きっと、娘たちも、ミーが小さく痩せこけてしまった姿に
驚くことと思います。
痩せたために、目が大きくなり表情が可愛くなりました。
しかし、腰からお尻にかけ、げっそりと肉が落ちて痛々しい感じがします。
炬燵の入っている私達の膝の上で温まったあと、
歩き始めるときにふらつくことも出てきました。
階段の上り下りも、途中で休むようになってきました。
最近、食事の好みも変わってきました。
好き嫌いは相変わらずですが、
とんでもないものを食べるようになってきました。
もしかすると、
今まであげなかっただけで、もともと好きだった可能性もありますが。。。
ひとつは、「照り焼き鳥の皮」です。
何故か、皮が好きなのです。
顔も上げずに一気に食べてしまうほど好きなようです。
ミーは、魚の皮が好きだったことはよく知っています。
魚を焼くと、特にサバやブリ、サンマなど、我々が食べる前に
ミーのために魚の皮をむいて、ミーの食器にとってあげます。
それも、食べやすいように細かに切ってあげます。
ついでに血あいの部分も食べるので入れてあげます。
過保護だなあ。。。思いながらやってあげています。
最近のミーを見てると、自分もこんなふうに老いていくのかなあと、
我が身を重ね合わせ少々切なくなってきます。
その思いからか、ミーがお水を飲みたい、餌が食べたいなどの意思表示をすると、
自分のやっていることを中断して、ミーの欲求を満たすように動いてあげます。
妻は
「ミーちゃん、おバカさんだと思ったら、なかなかお利口さんなんだよ。」
と言っています。
流しの前で、姿勢よく座って餌を要求しているので、
カリカリ(固形餌)をあげると横を向きます。
じゃあ、レトルト(パックになっている)だなと思い、15歳用のレトルトを開けてあげます。
普通なら、それを食べて、満足して部屋の炬燵へ行くか、
ミー専用の食卓の椅子(猫用の電気座布団が敷いてある)の上へ行くかどちらかです。
ところが、カリカリも食べない、レトルトも食べない、
猫専用の缶詰も食べない。。。いったいミーは何を食べたがっているのだろう。
そんなとき、妻は独りごとのようにつぶやきます。
「ミーちゃん、人間の缶詰を欲しがっているんだよ。
お昼にあげたのをちゃんと覚えているんだね。。。ミーちゃんはお利口さん。
でも、人間の缶詰は味付けが濃いから気をつけてあげないと。」
缶詰に少しお湯を混ぜて、良くかき混ぜてあげると、
少し残してほとんど食べてしましました。
ミーは、確実に段々痩せ細って、老衰が進んでいっているようです。

半年ほど前に、かかりつけの動物病院の女医さんが
「老衰で亡くなる猫は、本当に小さくなって亡くなるんですよ。
ミーちゃんは、毛並みもいいし、体重もほとんど減っていないし、
まだまだ元気ですよ。」
といっていた言葉を思い出しました。
しかし、この半年で随分と衰えた感じがします。
そろそろ、お迎えが来ることを覚悟をしなければならなくなった時期のようです。
ミーがトイレにいくと、
しっかりと介助(しっぽや体を支えてあげる)をしてあげないと、
体を汚すことがあります。
女医さんのいう「老衰で亡くなる猫は、本当に小さくなって。。。」って、
どのくらい小さくなるのだろうかと思いました。
せいぜい、生きている間、ミーが快適に過ごせるように
気を使ってあげたいです。
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