今年は、日本に接近する台風が多いなと感じています。
台風26号、27号の前後の朝のこと、暦は10月中旬から下旬。
いつものように寝室の雨戸をくくって、
いつものように今日の空模様を眺めると、
前の家の電線にずらりと並んだ様子が目に飛び込んできました。
おびただしい数です。
かすかに、鳥の鳴き声も聞こえてきます。
さっそく、階下からカメラを持ってきて、パチリと様子を撮りました。
それが下の写真です。
1度は、見ていると一斉に飛び立ち、胡麻をまいたような塊になって、
しばらく電線の上空を塊を保ったまま飛翔したあと、
どこかへ飛んで行ってしまいました。
昨年もこんな光景を、寒くなるこの時期に見たことを思い出しました。
鳥は、ムクドリです。
時どき、我が家のすぐ前にある畑でも見ることができます。
いつも、カメラを持ち合わせていないので、ムクドリの写真を
撮ることができていません。
インターネットから写真をコピーしたのが、下の写真です。
鳥の興味のある人なら、
「あっ、この鳥なら見たことがある」と思う鳥です。
ムクドリの大きさは、ヒヨドリを一回り小さくした感じの鳥です。
(全長約24センチほど)
脚(足を含めて)と嘴(くちばし)が黄色をしているので、
すぐにムクドリだと分かります。
サイト名:ゆるゆる ぶらり 地旅<岩国地旅の会>より
(年中見られる鳥)より
ムクドリは、
畑や野原、河原、芝地などの平地や山地などで、よく見駆ける鳥です。
地面に降りて歩きながら、しきりに何かを啄んで動き回っています。
どうやら、雑食性で昆虫類やその幼虫・植物の種子、
冬には木の実なども食べているようです。
椋の実を食べるので、ムクドリと名前がついているようですが、
かなり広範囲のものを食べているようです。
インターネットで調べたら、
「時期によりますが」と前置きして、
「その多くが駅や街路樹などの木の上で生活しています」とありました。
私はそうしたムクドリを見たことがないので、
昔と違ってきているのかなと思うとともに、どうして違ってきたのかが
どこにも述べられていなかったので、疑問だけが残りました。
その疑問のもとは、
私は昔から、
「ムクドリは渡り鳥」だと思っていたからです。
ところが、最近は違うようです。
不思議に思い、もう一度インターネット調べてみると、
「留鳥」化、または「漂鳥」化していると出ていました。
暖かい西南諸島あたりに冬鳥として渡来しているようです。
国内の寒い地方なら、冬は暖かい地方へ移動しているのです。
「日米渡り鳥条約」や「日露渡り鳥条約」では、
ムクドリが指定種として名前が載っていました。
現在も渡りをしているのかなと思いました。
どうも、私の頭の中が混乱しているようです。
更にインターネットで調べてみました。
ムクドリは、スズメ目ムクドリ科の鳥だそうです。
分布域は、
東アジアの中国やモンゴル、ロシア島南部、それに朝鮮や日本だそうです。
分布域にアメリカがないので、
「日米渡り鳥条約」に渡り鳥として名前があるのは疑問として残りました。
昼間は集団化せず、ばらばらに生活していますが、
夜間になると、集団化して。。。ときには数千羽の大集団化となり
住宅地近くの林などに集まり、糞や騒音で問題になっているところもあるようです。
集団化すると、「ギャーギャー」「ギュルギュル」などと鳴くようです。
どうやら、ムクドリは温暖化に順応し、
人間社会の中でたくましく適応している野鳥のひとつだと言えそうです。