下の写真をよく見ると、
ゴミの右下の葉っぱの上に二本の大顎(おおあご)が見えます。
大顎の右横に黒色の小さな矢印をつけておきました。
この大顎で、アブラムシなどを捕食するのでしょうか。
幼虫は、大食漢でアブラムシを片端から食べるようです。
また、野菜などの他の害虫も食べてくれるようです。
(「南大沢季節めぐり」<クサカゲロウの幼虫>写真をコピー)
クサカゲロウと言っても、たくさんの種類があって驚きました。
日本には、40種ほどいるのだそうです。
その半分ぐらいの幼虫がゴミを背負うと言われています。
食べかすや脱皮殻などのゴミを背負っているようです。
これで、敵やアブラムシの目を欺いているつもりなのでしょうか。
そう思うと、この小さな幼虫の健気な生き様に感動を覚えます。
また、もう一つ驚いたのは、ゴミを除いた幼虫の姿です。
まるで、ウスバカゲロウの幼虫:「アリジゴク」を細長くした感じものでした。
ゴミを除いて裸?の状態にした写真があったので、
HPから写真をお借りして載せます。
(植物雑記:クサカゲロウの幼虫:写真をコピー)
さて、また気儘にカメラを持って、
狭い我が家の庭をうろうろとして被写体を探しました。
夏の花が終わり、キクの蕾が膨らんできています。
夏のあいだ、元気な花をさたくさんつけていた「ルドベキア」が
花の真ん中の種子を残して枯れています。
「ルドベキア」は、北アメリカ原産のキク科で
どこにでも生える強い植物だと、妻が教えてくれました。
おっと、久しぶりに「優曇華(うどんげ)の花」を見つけました。
これが、クサカゲロウの卵だということは、むかし人に教えてもらいました。
「ルドベキア」の種子の塊に卵は産み付けられていました。
ここで、「優曇華(うどんげ)の花」について簡単に触れてみます。
「優曇華の花」は、インドの想像上の植物の花だと言われています。
正式には優曇波羅華(うどんはらげ)と言うのだそうです。
三千年に一度花が咲くそうです。
そのとき、如来菩薩などが現れる吉兆の前触れだと言われています。
日本でも、滅多にない吉兆の印ということになっているそうです。
ところが、日本では逆の意味もあるそうです。
「優曇華の花」が咲くと、悪いことが起こると。。。
火事になるとか病人が出るとか言われてもいるそうです。
私はクサカゲロウの成虫の写真をもっていないので、
インターネットのHPから綺麗な写真を頂いてきました。
(HP:昆虫館:クサカゲロウ)
インターネットで調べていると、
儚い命の代名詞のような「カゲロウ」と「クサカゲロウ」を
混同したものがありました。
インターネットには、間違いも載っていることがよくあります。
10月に入り、
すっかり秋めいてきた我が家の庭での一コマから、いろいろと勉強しました。
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