錦眼鏡余話3:No103
新聞から学ぶ:4 
 
 3Dプリンタ

最近、造形の仕組みを簡略化し、メンテナンスを含めて事業所や個人宅でも
手軽に扱える装置が登場しました。
この方式は、あたかも従来のインク式のプリンターのようでもあるので、
3Dプリンターと呼ばれるようになりました。
 
夏休み前ぐらいになると思うが、
オバマ大統領が「3Dプリンター」技術をアメリカの
「低迷する製造業復活の切り札にする」と表明した記事を読みました。
世界の3Dプリンターのトップランナーはアメリカです。
3Dプリンターの製造会社の首位と2位がアメリカメーカーです。
 
日本でも、経済産業省が
来年度から次世代機の開発を支援し巻き返そうとしています。
 
この3Dプリンターなるものを新聞やインターネットで調べてみました。
 
「知恵蔵」(現代用語事典:朝日新聞社)によると、
「立体物を表すデータをもとに、樹脂を加工して造形する装置のひとつ。」
となっています。
もう少し説明すると、
「インクジェットプリンターはデジタルデータに基づいて、
インクを平面上に吐出して文字や図形を描く。
これに対して、3Dプリンターは、樹脂を空間に吐出して、
デジタルデータを立体造形物として簡便に実体化・可視化することができる。」
と説明されています。
余計、難しくなったようです。
 
簡単に説明すると、
コンピューターへ設計データを入力すれば、
3次元(3D)の立体物がつくれる機械なのです。
アニメのキャラクター、アクセサリー、ギターなどの身近なものから
車のバンパー、飛行機のエンジン部品、人工骨など様々なものまで製造できるそうです。
 
造形物をつくり出す仕組みは、プリンターヘッドを水平に動かしながら、
樹脂をノズルから噴出して立体の断面にあたる層を形成し、
固まった層を次々に重ねて立体物を造形していきます。
 
出来た層を固める方法には、光によって硬化する樹脂に紫外線を照射する方法。
また、熱で柔らかくした樹脂を押し出して冷やし固める方法。
主にこの2つの方法があるそうです。
 
3Dプリンターの登場で、建築の分野では構造物の模型製作、
医療の分野では患部のモデル、
工業分野ではパーツの試作などが手軽にできるようになったそうです。
教育分野でも導入が始まり、美術や技術・家庭の教材作成に力を発揮しています。
 
これから、低価格化により、
趣味の分野、物づくりの分野へと利用が広がっていきそうです。
 
家庭で、こんなものが欲しいと思ったら、パソコンにデータを入力し、
それを3Dプリンター業者へ送ると、製品化して戻ってくるなんてことも可能になります。
 
スマートフォンなどの爆発的な普及とともに、
アイパッド、3Dプリンターの登場などで、
高齢者はますます生きにくい世の中へと移っていくようです。
 
科学の進歩に置いて行かれないよう、自分から積極的に情報を得て、
時代遅れにならないようにしないと、化石人間になってしまいますね。