錦眼鏡余話2:No59
秋の庭:その2
 
秋になって、花の色づきがよくなっている植物があります。
そのひとつに、アメジストセージがあります。
紫色が濃くなってきました。
下の写真が10月8日に撮った写真です。



こちらは、9月17日に撮影したアメジストセージです。



菊の花は、まだつぼみが硬い感じでした。
咲きだすには、もう少し時間がかかりそうです。

代わりに、食用菊が咲きだしていました。
下の写真は咲きだした食用菊です。



カメラのファインダーを覗いていたら、山茶花の花が咲いていました。
季節を間違えたのでしょうか。
この山茶花は、玄関前の大きな山茶花からこぼれた種が芽吹いたものです。
樹高が1mもありません。
山茶花の花を撮ろうと、身をかがめた瞬間、ドキッとしました。
次の瞬間、私は、静かに静かにカメラを構えました。



ツマグロヒョウモンが山茶花の枝にとまったまま微動だにしません。
カメラを持って良い被写体はないかと探していなければ、
私も見逃すところでした。

早朝の時間帯(6時ちょっと)です。
まだ、日差しも射していない庭です。
体が温まっていないので、きっと飛ぶこともままならないと思います。
驚かさないように数枚の写真を撮って、その場を離れました。

昨年のことを思い出しました。
この「余話」でも取り上げました。(余話1:No4:その2を参照してください)
余話を読むと、10月下旬だとありました。
庭仕事をしていた妻が、ツマグロヒョウモンの蛹を見つけたのです。
虫籠にいれておくと、
1週間ほどして、羽化してツマグロヒョウモンになりました。

山茶花にとまったいるツマグロヒョウモンは、雄か雌かわかりません。
裏側の翅2枚しか見えないからです。
ツマグロヒョウモンは、雄と雌では「前翅」の表側の模様が違うので、
見た瞬間に分かります。

上の写真で説明すると、全部見える翅は「後翅」です。
下側に垂れているように見えるのが、「前翅」です。
飛んでいるとき、表側からよく見えるのは、普通「前翅」です。

この日、お昼近くに、一匹のツマグロヒョウモンがランタナの花に飛んできました。
蜜を吸引しにきたのは雌でした。

(ランタナの花の蜜を吸引するツマグロヒョウモン)


朝、山茶花で休んでいるところを写真に撮ったチョウは、
多分このチョウだろうと思いました。
「前翅」の朱色の部分が、朝方の写真では「後翅」に重なって
見えなかったのではないかと推測しました。

我が家のビオラかスミレに卵を産んでいるのかもしれません。
妻が先日、スミレが丸坊主になったと言っていましたから。。。

ちなみに、ツマグロヒョウモンは暖かい地方のチョウでした。
ところが、最近の温暖化で、勢力を北へひろげているチョウのひとつです。