将来のエネルギーをどう確保するかは、
東日本大震災以来の日本の大きなテーマになっています。
主要な国々は、
エネルギー問題は、主要各国では国の政策として、
国が責任をもって取り組んでいます。
アメリカでは、オバマ大統領が太陽光発電に力を入れてきましたが、
発電パネルの需要供給のバランスがくずれ、
(アメリカのパネル製造会社が安価な中国製に押され採算がとれない。)
その政策が共和党から攻撃されています。
「地熱発電」は、よく知られていない地味な存在ですが、
実は大きな可能性を秘めています。
地中の奥深くには、地球が誕生した40数億年前の膨大な熱が蓄えられています。
誕生間もない地球は、高温のマグマの塊だってので、
地下30〜270キロの深さでは、
現在でも約千度もの温度があると考えられています。
地熱には、どんな特徴・良さがあるのでしょうか。
一つは、地球そのものが熱源なので、石油やウランといった燃料が必要ありません。
このために、価格変動する燃料を海外から輸入する必要がありません。
二つ目は、化石燃料で生じる二酸化炭素が出ないので、
環境に与える影響を減らすことができます。
三つ目は、太陽光や風力のように、
天候の影響も受けないので、出力が24時間安定しています。
地球から地熱が失われるのは、数十億年先と考えられるので、枯れる心配はありません。
つまり、持続可能なエネルギーなのです。
この地熱を使って電気をつくるのが「地熱発電」です。
具体的には、深さ数キロほどの比較的浅いところにある「マグマだまり」に
よって熱せられた地下水が溜まったいる場所があります。
地下水が溜まっている地層まで井戸を掘ります。
そこから吹き出てくる蒸気でタービンを回し発電をします。
地熱資源は、アメリカとインドネシアに次いで日本が多いと言われています。
地熱発電は、世界的には伸び続けていますが、
日本では1999年に八丈島に発電所を作って以降、
総発電量は約53万キロワットで伸びが止まっています。
停滞の原因は、新エネルギー法から地熱発電が外され、
公的な補助が見込めなくなったためと言われています。
もう一つの原因は、地熱発電の適地の多くが国立公園内にあって、
開発が難しいためです。
ところが、東日本大震災後、新エネルギーを増やす国の方針で、
この7月から始まった電気の固定価格買い取り制度で、
「地熱発電」も買い取りの対象に含まれました。
国立公園での規制も緩和されてきたので、今度は開発が進むと予想されています。
新聞記事の下に「記者のひとこと」と言う囲み記事がありました。
そこには、
「国内では足踏み状態の「地熱発電」ですが、プラントの最重要部分のタービンは、
日本企業が世界の半分以上のシェアを占めています。
地下から吹き出す蒸気には不純物が多く、材料にも高い品質が求められているからです。」
私の考え
「地熱発電など、最初から利益が見込めないが、国民にとって必要なことは、
国が率先して開発していかなければ世界に遅れをとることになります。
軌道に乗るまで、国が開発をしていく必要があると考えます。」
半年以上前の新聞記事で、
「南鳥島(マーカス)近海の海底に、レアアースが埋蔵されている」と報道がありました。
かなり有望だとありましたが、その後、どうなったのでしょうか。
尖閣諸島問題で、中国と緊張が続いていますが、
レアアースのほとんどを、
中国(世界の生産高の9割以上を占めている。)から輸入している日本です。
すぐに、国が動く必要があると考えますが。。。
政府のお役所仕事振りに、イライラが募るのは、私ばかりじゃあないと思います。
採算の合わないことを民間企業ができるはずがありません。
海のものとも山のものとも分からない産業を軌道に乗せるのは国の仕事です。
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