錦眼鏡余話2:No41
モグラ道遮断作戦
 

寒い冬が峠を越えた2月下旬、
我が家の敷地内のモグラが活動を始めました。

(花壇横にポッカリと出来たモグラ穴)

私が小笠原で仕事をしていたときから、妻から電話で、
「モグラが花壇に出没して困っている」と苦情を聞かされてきました。
せっかく大きくなった樹木が急に元気がなくなり枯れてしまったとか、
草花がモグラのために大きく育たないとか、
野菜が急に枯れてしまったとか。。。様々な悪さをしていたようです。

妻はモグラを撃退するため、
いろいろな薬や道具を用いて、何とかしようと努力を重ねてきたようです。
新しい仕掛けをした当初は、多少効果があるそうです。
でも、すぐに慣れてしまうのか、モグラは以前にもまして暴れるのだそうです。
近くのホームセンターから購入した道具や薬品が、
物置の中にむなしくしまわれていました。
妻は今、モグラを撃退するのではなく、「モグラと共存していく」考えに変わったようです。

妻の話をよく聞くと、
様々とった方法の中で、唯一効き目があったのが土中の柵だったそうです。
妻は、
物置横の一坪もない畑をモグラの被害から守るために
畔柵(畔の崩れを予防する柵)を購入しました。
畑の土は柔らかいので、妻でも掘って畔柵を設置することができたようです。

私は、唯一効果のあった畔柵に注目しました。
畔柵(畔の崩れを予防する柵)は、高さが30センチほどあります。
波板のように波打っていますが、材質は自由自在に曲がります。
巻いてあって、長さは20メートルほどはありそうです。

5月の大型連休。。。ようやく暖かくなってきたので、
モグラ撃退のために、ひと仕事することにしまいた。
まず、我が家の玄関横の花壇を囲うことにしました。
全部を囲うのは、大変な作業になるので、
モグラが他の花壇からやって来るのを遮断するために、
他の花壇方面からのルートを封鎖することにしました。

2日間を使って、ようやく2メートルほど柵を設置し終えました。
2日間で、たったの2メートルほどでした。
下水管を傷つけないようにとか、チャイムの配線に気をつけながら、
掘り進めるのは結構手間のかかる仕事でした。
掘り進めると、小石にぶつかります。
一つ一つ小石を掘り起こして、溝の深さをそろえなければなりません。
大きな穴にしたくないために、小さな移植ごてを使いながら掘り進めました。

下が、設置の終わった場所です。

(地面下22センチほどまで、畔柵が埋まっています。)

モグラが地面下22センチ以下にトンネルを掘り進めていったら、
私の設置した畔柵は効果がありません。

妻に言わせると、モグラは案外浅いところにトンネルを掘って
生活していると話していました。
また、モグラは大変神経質で用心深い生き物だとも話していました。

畔柵工事?後、モグラは用心して活動を控えていたようです。
気をよくした私は、連休明けの次の土日も利用して畔柵を伸ばしました。

畔柵を設置するために掘った溝に、モグラの嫌がる臭いのする
樟脳のようなモグラ忌避剤(袋に入っている)を入れてから土を埋め戻しました。

今朝(5月26日:土曜日)、気持ちよく晴れているので、庭へ出てみました。
妻が指さす先に、モグラが活動した跡がありました。
追っていくと、設置した畔柵で止まっています。
その先は、畔柵に沿って活動した跡が残っています。
畔柵を乗り越えて、花壇の中に入った形跡がないのでほっとしました。
モグラは畔柵にぶつかって、花壇への侵入を阻止されたようです。

一定の成果があったようです。

これから、少しずつ畔柵を設置していって、モグラ包囲網を完成するつもりです。
モグラ包囲網の完成は、2年先ぐらいを見越しています。

中国の「万里の長城」を思えば、なんでもありませんね。笑

(2012・5・26)