錦眼鏡余話1:No13
  新聞から 
 
新聞を読んでいると、いろいろと気になる記事にぶつかります。
そんな記事に出くわすと、自分でさらに調べたり、
そのことについて、あれこれと考えたりします。

消費税アップの議論がいよいよ本格化してきました。
その途端、10人を超える民主党議員が党を飛び出しました。
どうも、おかしな行動です。
理由がマニフェスト違反なら、今さら何を言いたいのですか。
民主党のマニフェスト違反なら、すでにいくつもあるからです。
選挙対策のような気もします。

国会議員は、1千兆円を超える債務をどう考えているのだろうか。
マニフェストに違反だとか、先にやるべきことがあるだとか
言っているようですが。。。
小沢さんなどは、消費税の前に
国会議員の定数削減や公務員給料のカットなどを挙げているようですが、
定数削減は、国会議員の強い抵抗にあうでしょう。
たくさんの議員が反対するはずです。
消費税に関係なく、議員削減を即決してほしいです。

日本は、そんな悠長なことを言っているような状況ではないはずです。

2012年1月5日の夕刊に
「油田開発は、当面回避」という記事があったので読んでいました。
記事は、南米エクアドルのアマゾンの原生林を油田開発から
守るための国連開発計画(UNDP)の基金が、昨年末までに
必要な1億ドル(77億年)を超えたので、一応原生林の開発は
当面回避されたという記事です。

エクアドルが計画しているアマゾン源流域の原生林は、
ヤスニ国立公園内にあるのだそうです。
ヤスニ国立公園は、ほとんどチリとの国境沿いにあります。
標高もかなり高そうです。

国立公園内にある原生林を国が開発しようとするなんて、
随分国として乱暴なことをするなと感じました。
日本なら、知床や白神山地の原生林を開発するような感じです。

記事を読み進めていくことにしました。
「ヤスニ国立公園」は、青森県ほどの広さに、哺乳類200種、
鳥類600種、樹木2700種以上が存在するそうです。
地球上で、最も生物多様性に富む森林だと言われています。

この地区には、エクアドル全体の埋蔵量の2割に相当する
約8億4600万バレルの原油が眠ると推定されています。
開発か保護かで議論が続いてきたが、エクアドルのコレア
大統領は、開発で得られる収入の半分を国際社会が補償
してくれれば開発を放棄すると表明したそうです。
これを受けて、国連開発計画(UNDP)が基金を設け、世界
中に寄付を呼びかけました。
開発で見込まれる収入の半分とは、36億ドル(2770億円)
だそうです。
国際社会が、この金額を13年間で提供すれば、エクアドルは
この地区の石油開発を永久に放棄するというのだそうです。
大統領が代わっても、この方針は受け継がれるのかなと
不安ですが。。。

基金は、昨年の9月の国連総会で約5300万ドルしか集まって
いない状況が報告され、エクアドル大統領やパンギムン国連
事務総長が国際社会へ協力を呼びかけたそうです。

日本からも、こうした呼びかけを新聞で知って寄付をした会社が
紹介されていました。
「石油に依存しない社会の実現や、将来のエネルギー問題の解
決につながるのではないかと考え支援することを決めた」と紹介
されていました。

まだまだ、油田開発放棄の永久化のためには、困難が続くようです。
次の基金の目標は、13年末までに5億ドル以上の金額だそうです。
ヤスニ国立公園の油田開発の永久放棄までには、まだまだ困難が続きそうです。