楽器博物館
これは、家を楽器博物館にしようと、せっせと製作をしている楽器たちの紹介です。
ここに載せたのはほとんど習作です(一部最近作ったものもあります)が
、見栄えはともかく音は良く鳴るので、家で実用的に酷使されています。
ヴィオラダガンバ製作過程
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擦弦楽器
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撥弦楽器
マンドリーノ この楽器はリュートに近い仲間ですが、ネックが大きく曲がっていないなどの違いがあってリュート族には入れないそうです。バロックマンドリンとも呼ばれますが,現在のマンドリンとは血縁関係がなく、弦は4度調弦で、ピックではなく指で弾きます。だからもちろんトレモロ奏法ではありません。ヴィヴァルディのマンドリン協奏曲はこの楽器のために書かれたものです。 この楽器は初めて作ったリュート風の楽器で、表板はスロヴァキアのスプルース、リブはタモ作りました。リブが上手く削れなくてボウルがカクカクしてしまった記憶があります。残念ながらこのマンドリーノはお客さんに踏まれてお亡くなりになりました。 |
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ルネッサンスリュート(8コース) J.ダウランドをはじめ、膨大なレパートリーがあるリュートで、単に「リュート」といえばこの楽器をさします。レスピーギの「リュートのための古風な舞曲とアリア」の原曲も、この楽器のために作曲されたものです。 この8コースの楽器は、もともとフラット系に向いたG調弦に加え,F,Dの低音弦をもつので、イギリスものの演奏に最適です。 |
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バロックリュート この楽器は初めて作った大型リュートで、今は実家に飾ってあります。 |
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アーチリュート 弦長60cmと番外弦96cm、「大型リュート」としては小型のセラスモデルです。 リュートの仲間は、バロック時代になると調弦が少しずつ変化しましたが、このアーチリュートはバロック後期までルネッサンスリュートと同じ調弦のままでした。ただ低音域は拡張され、14コースまであります。リュートでの通奏低音入門には最適の楽器かもしれません。フラット系の曲に向いています。 この楽器はいつも貸し出し中で、家にあることがあまりありません。 |
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オルファリオン 古楽をやっている人にさえ,あまりなじみのないこの楽器は,1500年前後のイギリスで盛んに行われた「ブロークンコンソート」で用いられていました。その中で、リュートがソロ楽器であるのに対して,オルファリオンはチェンバロのような伴奏の役割を果たします。もちろん、コンソート以外では、歌曲を伴奏したり,ソロを弾いたりと、リュートと同じように用いられていました。 調弦はルネッサンスリュートと同じで、金属弦が張られています。波打ったボディは、おそらく金属弦のキンキンした音を胴内で乱反射させて柔らかくすることを狙ったものでしょう。そのおかげか、とても優しい音がします(弾き方の問題??)。 この楽器は、大阪在住のリュート奏者佐野健二 さん所有の楽器を一部コピーしました。ロゼッタ は羊皮紙張りのペアーウッド、ヘッド はバラの花です(大学時代、バラの細胞の研究をしていましたので)。 |
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テオルボ 豊かな音量と充実した低音を備え、バロック時代にソロや通奏低音用として大活躍した14コースの大型リュートです。チェンバロと異なり音量をコントロール出来るので,歌曲から室内楽、オーケストラ、オペラの伴奏としても重宝されました。アーチリュートよりも2度高く調弦されるので,シャープ系の曲に向いています。 ところが!!弦長が長いので,1,2コースは1オクターブ低く調弦 されていて、すなわち3コースが最高音になっているのが特徴です。 指板内弦と番外弦の境目は楽器によって異なりますし、2〜6コースのみが複弦のもの、指板内弦(1コース除く)が複弦のもの、全ての弦が単弦ものなど、さまざまなものがあります。この楽器は指板内弦8コース、全コース単弦という構成です。 |