瓜生山から曼殊院へ B


          30分           15分         15分           45分     30分
 仕伏町バス停 → 白幽子巌居之蹟 → 瓜生山山頂 → 見晴らし台(出丸) → 曼殊院 → 修学院道バス停
          0.9km          0.6km         0.5km           2.0km    1.2km




 仕伏町バス停から少し西に戻ったところから山に入る。バプテスト病院の横から「北白川史跡と自然の道」の案内に従って谷筋を行く。この流れを清沢と呼ぶらしい。これからしばらく北白川愛郷会が設置された道標に従ってこの沢をつめることにする。

 バプテスト病院の敷地を過ぎるあたりで道は二手に分かれ、京都一周トレイルの道標は右を行くよう指示しているが、どちらを行ってもすぐに大山祇神社に着く。さらに300mほど行くと、道のまん中に大きな樹(メタセコイア?)が生えているところがあって道が二手に分かれている。右に京都一周トレイルの案内があるが、瓜生山へは愛郷会の案内に従って左に行く。さらに50mほどいくとまた愛郷会の案内と白幽子蹟の方向を示す石標があり、これに従って沢道を行くと、ほどなく白幽子巌居之蹟だ。自然の岩に囲まれた窪地でちょっと不思議な雰囲気がする。石碑の後ろのがけの上によく踏まれた道がついていて、これをたどれば石川丈山の墓を経て金福寺に至るが、道標等はいっさい無い。白幽子蹟のあたりはネイチャーゲーム系の遊びに適している。雑木林を探索したりかくれんぼをしたりして林との一体感を味わおう。
 白幽子蹟から歩き始めてすぐに清沢口石切場が見える。ここは1万年前から石を採っていた所だそうで、露頭を見上げる足下には今も花崗岩がころがっている。さらに行くと狸谷不動から上がってくる道と出会い、まもなく33番のふこうおう童子が迎えてくださるのを見る。山頂はすぐだ。
 山頂には不動さんの奥の院があるが、その裏にはもと勝軍地蔵が祀られていた石窟がある(現在はバプテスト病院西側に移されている)。山頂が開けているのは、戦国時代に瓜生城(北白川城)が築かれていたからである。休憩場所として使うと良い。

白幽子の住居蹟は遊びの適所

開けた山頂は休憩場所に使える
 さて、帰り道だが、最も簡単なのはこのまま狸谷不動尊に下りるという選択肢があるし、60番道標から京都一周トレイルを経て北白川に戻る方法もある。ここでは、ゆっくり山歩きを楽しみたいファミリーのために見晴らし台(出丸)を経て曼殊院まで下りるコースを紹介する。
 山頂から3分も歩くと道標のある分岐に出る。ここを直進してすぐ左に下りれば狸谷不動尊だ。そのまま直進しても曼殊院には行くのだが、ここは、道標に従って右折し、「北白川史跡と自然の道」を辿る。すぐ、60番道標があって右から京都一周トレイルが合流してくる。しばらく緩やか起伏を行くと61番道標で道が分かれているが、右は見晴らし台(出丸)に立ち寄る。見晴らし台と行ってもさほど見晴らしが良いわけではなく、松ヶ崎、岩倉方面が見える程度である。この付近の合戦の模様を記した愛郷会の案内が建っている。さらに、道を進むと、63番道標で「史跡と自然の道」と分かれ、64番道標で京都一周トレイルとも分かれて林道に入る。歩きやすい林道を散歩感覚で歩いていると、やがて曼殊院の塀が見えてくる。車止めを抜けて曼殊院の正面から西に向かう。圓光寺への道を分けてしばらく行くと、右に下りる細い道があり、鷺森神社の石標が建っているところがある。ここから鷺森神社の境内を通って修学院方面に向かおう。短い距離ながら、けっこう充実した山歩きが楽しめるコースだと思う。

このコースのおすすめスポット       瓜生山







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