供水峠から上醍醐


    30分     40分     30分       50分          25分      45分    
 日野 → 方丈石 → 供水峠 → ユーレイ峠 → 上醍醐(準胝堂) → 不動の滝 → 醍醐三宝院
    1.8km     2.0km    1.9km      2.7km         2.0km      3.0km     



 日野に向かうバスは、京阪六地蔵からJR六地蔵、地下鉄石田を経由する京阪バスが1時間に1〜2本、地下鉄醍醐と地下鉄石田からは醍醐コミュニティバスがそれぞれ2時間に1本程度。あらかじめ時刻を確認して出発しよう。京阪バスなら日野、醍醐コミュニティバスなら恵福寺前でおりる。法界寺に分かれる交差点に建つ石標の中に「方丈石」を示す道標を見つけ、しばらくこの道標に従って進むことにする。
 萱尾神社をすぎ、竹藪が両側に迫ってくるころ、京都市の日野野外活動施設が。門前にボーイスカウトの踏査による案内図が掲示されている。まもなく舗装道はとぎれ、ここから山道に入る。すぐに分岐があり、案内に従って右に折れて谷に沿う道をたどる。大きく左に折れたところに方丈石がある。「行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」と無常を語った鴨長明(かものちょうめい)が一丈四方の庵を結んだのがこの地と伝えられる。庵の様子は「その所のさまをいはば、南に懸樋あり。岩をたてて、水をためたり」と方丈記に記されているが、記述どおり南にちょっとした断崖と渓流があり、まさにこの地が庵址と思われる。
 石に向かって左にのびる道を上がるとよく踏み込まれた道と合流する。ここを右にとる。つづら折れをいいかげん登り疲れた頃、先のボーイスカウトが設置した道標がここをサブ山と教えてくれる。供水峠の方に向かうが、道はぐっと緩やかになる。
 再び道標をすぎて、少し下り坂にさしかかったと思う頃、左手に石仏群が現れる。石仏はそれぞれ個性的な服装やしぐさをしておられるが、中にちょんまげを結って合掌しているのが一体。
 5分足らずの登りで供水(こうすい)峠に着く。由緒ありげな名前であるが、子細はわからない。ここを折れて日野岳に向かう。山頂付近はなだらかに広がっており、休憩に適している。ボーイスカウト以外に保育園や成人のクラブがよく訪れているようだ。下生えの少ない灌木であるのでどこでも歩けそうな気がするが、テープに注意して忠実に踏み跡をたどると、やがて尾根は細くなりはっきりとした道が北へ延びている。醍醐方面の眺望が開けてまもなく、道は二分するので、尾根からそれて左におりる方を選ぶ。大きな岩盤が露出しているところで、下から上がってくる道と出会う。パノラマ岩である。さらに道を北に辿り、尾根から右にそれると、5分足らずでユーレイ峠に着く。これもおもしろい名前であるが、由来を知らない。東西に延びるなだらかな道は、かって醍醐と炭山の間を牛馬が行き来したという。
 

鴨長明の旧跡を示す方丈石


ちょんまげを結った石仏像 
 牛馬の道を北東に向かう。10分近く歩くと、道は大きく右に曲がって谷をわたるが、ここで牛馬の道から分かれて谷を遡行する。10分足らずで源頭に至る。尾根には思いのほかいい道がついており、これを右にとる。5分ほどで下から上がってくる道と出会うが、これを右にとる。足下に注意してさらに5分ほど進むと、よく踏まれた道に突き当たるので、これを左にとると5分ほどで広い道に出る。読経の声が聞こえてきてくる。寺務所の裏側から渡り廊下をくぐると、門を出た正面が醍醐水。大勢の参拝者でにぎわっている。
 醍醐水をいただいて一息ついたあとは、参拝者に混じって準胝堂、五大堂、開山堂などを巡って、表参道から醍醐三宝院におりる。三宝院のバス停からは山科駅に行く便が1時間に3本ほど出ている。また、10分余り西に歩けば地下鉄醍醐駅に行くこともできる。


醍醐コミュニティバス(3号路線)
 地下鉄石田駅→恵福寺前
  平日   10:51  11:51  12:51        土・日・祝日   9:51  11:51
 地下鉄醍醐駅→恵福寺前
  平日   10:22  11:22  12:22        土・日・祝日   10:22  12:22

京阪バス
 京阪六地蔵→日野
  平日      8:13  8:33  8:56  9:38  10:18  10:58  11:38  12:18  12:58
  土・日・祝日  8:18  8:58  9:38  10:18  10:58  11:38  12:18  12:58    
  石田駅の発車時刻は上記に7分を加える。                                 (平成19年5月調査)








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