稲 荷 山    B


         5分      30分      40分      20分      5分 
京阪伏見稲荷駅 → 伏見稲荷大社 → 四ツ辻 →(お山巡り)→ 四ツ辻 → 伏見稲荷大社 → 京阪伏見稲荷駅
        0.4km      1.2km     1.4km      1.0km      0.4km



 伏見稲荷大社は五穀豊穣、商売繁盛の神。京都最古の神社といわれ、和銅4(711)年に秦氏の創建になると伝える。境内に入るとさっそく狛犬ならぬ狐が迎えてくれる。本殿左手の石段を登り右に道をとると、いよいよ千本鳥居。奉納された鳥居がぎっしり並んで雨の日でも濡れないほど。稲荷山には1万本以上の鳥居が奉納されていると聞いた。ほどなく、奧社に着く。ここでは、右奧にある「おもかる石」へ。願い事を念じながら石を持ち上げ、予想より重く感じたら願いは叶わず、軽く感じたら叶うという。鳥居に導かれて左手の参道に進む。途中、左手に根上がり松が。根の下をくぐれば足腰に効くというが、証券・金融関係者の参詣も多いとか(値上がり)

 有名な千本鳥居
 やがて三叉路に着くが、ここは進路を右にとろう。谷川に沿った参道を進むと急な石段が現れ、その先には熊鷹社と背後の池がある。向かいにはろうそくなどの神祭具を扱う茶店が営業している(この先、このような茶店がたくさんある)。さらに石段をのぼると三ツ辻と呼ばれる三叉路に。ここも右にとり、行く手の鳥居に励まされながら次々に現れる石段を登ると、榎木社、大松社、三徳社を経てちょっとした見晴台がある。ここで景色をみるのもいいが、あと一息で四ツ辻だ。
 四ツ辻にはベンチがおかれ、休憩所になっている。心地よい風に吹かれて下界の景色を堪能しよう。お弁当を食べるにもよい所だ。もちろんここでゆっくりしてそのまま下山してもいいのだが、余裕があればお山巡りに行ってみたい。山頂の神蹟を巡る一周40分程度の参拝路だ。茶店の前を緩やかに下る道と茶店の間の石段を登る道のどちらを行っても四ツ辻に戻るのだが、今日は下り道から行くことにする。工務店の信仰を集める大杉社、眼病に効くという眼力社を過ぎ、御膳谷奉拝所の分かれ道をまちがわないように進むと、薬力社がある。ここは「おせき社」も併設していて、のどが元手の俳優さんたちの名前が入ったのれんがかかっている。薬力の滝にも立ち寄ってみよう。ここからは石段の道が続く。とりわけ春繁社から続く石段はとても長くて、登り詰めて一ノ峰に着いたときにはほっとする。一ノ峰が稲荷山の最高峰で標高は233m。このあとは、二ノ峰、間ノ峰、三ノ峰を経て四ツ辻に戻る。
 四ツ辻からの下りは、三ツ辻を直進して産場稲荷のほうへ行く道がお勧めだ。ここには庶民のあらゆる祈願に応えて下さる神さまがいっぱい。地図に書いたのは特に目立つものに過ぎない。お年寄りなら腰神不動、学生なら脳天社など、ご自分に合った神さまを探して参拝されてはいかが?この道は石段も少なく、ベビーカーが手放せないファミリーでも大丈夫。楽しんで歩いているうちに産場稲荷を経て本社に戻る。








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