大文字山の向こうには C


            40分      10分          25分            30分        15分     
 銀閣寺道バス停 → 千人塚 → 大文字山(火床) → 大文字山(山頂) → 池ノ谷地蔵 → 比叡平バス停
           1.8km      0.4km         0.8km          1.8km       1.3km




  山の向こうには何があるんだろう、という素朴な疑問に応えるコース。普段、見慣れた大文字山を滋賀県側に越えてみよう。
 大文字山へは銀閣寺から登るコースが一般的だ。1時間足らずで火床に着く。市街地の眺めを楽しんだら、いよいよ山越えだ。「大」の字の中心にある弘法大師の廟堂に向かって右手に階段があり、登っていくと「大」のいちばん上の箇所に出る。そのまま道が林の中につながっているので、辿っていこう。歩きやすい道を何度か登り下りしながら行く。意外に道標などが少ないが、比較的ハイカーの多いコースなので道はしっかりしており、迷うことはない。火床から数えて3つ目のピークで、池ノ谷にある薬草園の道標が出ているのを見ると、まもなく山頂である。山頂には国土地理院の三角点が設置されているほか、登山者の掲げた木札がいくつかかかっている。残念ながら、山頂からの眺めはさほど良いとは言えないが、休憩に使う人が多い。
 山頂から5分ほど行くと分岐がある。ここを直進してもいいのだが、我々は右折して四つ辻にある京都1周トレイルの道標を確認してから東に進もう。さらに5分ほど行くとまた分岐があり、先に見たのと同じ薬草園への道標がある。
 これに従って左の道をとるのをAコースと呼ぶことにしよう。Aコースは、緩やかに下りながら尾根の北麓をのどかに東に伸びている。静かな道である。途中、白川の源流である沢を渡るが、この辺りから道は広くなり、やがて池ノ谷に至る。道標とは別に、尾根を如意ケ岳、三井寺方面にとることもできる。こちらをBコースとしよう。進むうちに道は尾根の南麓にまわり、やはり穏やかに東に延びる。途中、林道が見えるが、しばらく進むと左手の林の中に小さな社殿が見える。雨社である。ここから林道を右にとるとAコースに合流して池ノ谷に着く。
 池ノ谷地蔵は、如意が岳の南麓にあった如意寺から移したと伝えられるもので、石でできた大きなお地蔵様である。裏手には油掛地蔵と目の子地蔵の2体もおられる。地蔵堂の横手から「薬草の小径」が下の方に通じている。また、向かい側には薬草園が広がっており、いずれも自由に散策できる。見慣れた植物にも薬効があるのだと知らされる。
 ここから比叡平バス停までは舗装された車道を歩く。ゴルフ場の行き帰りの車に注意して歩こう。比叡平バス停からは、銀閣寺、三条京阪方面へのバスが出ている。



このコースのおすすめスポット       大文字山火床・千人塚


   







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