「子どもはなぜアウトドアに出かけるか」を考える
あなたがアウトドアに出かけるのは、
「近頃運動不足だから」とか「気分転換のために」とか考えてのことでしょうが、
子どもは、決して「いい汗をかいてストレス解消」をしたり
「久しぶりにのんびり」したりすることを望んでいるわけではありません。
では、子どもはなぜアウトドア活動に行こうとするのか。
それは、アウトドアにはおもしろい遊びと充実した体験の機会があるからです。
このような観点から、このHPでは、
子どもが自然の中で楽しく過ごせることを願って、
さまざまな実践例を紹介しています。ぜひ活用して下さい。
モラールサポートを大切に
何度かアウトドア活動の経験のある子どもだったら、
「この前に行ったとき楽しかったからまた行きたいな」と思うでしょう。
しかし、初めてアウトドアに出かける子どもはどうでしょうか。
スムーズにアウトドア活動に入っていけるようにするには、
ありかじめ、両親や活動の主催者が、
子どもにアウトドア活動への期待を高めておくのが効果的です。
また、初心者に対しては、
「がんばってやってみよう」などと活動を無理強いしたり、
「早く歩かないと帰り着かないよ」などと脅すような方法で接するのは禁物です。
一般に、日本のおとなは、子どもがやる気を出せるような声かけが苦手だと思います。
アウトドア活動の指導者の中にも、
知識や技術が豊富でスキルサポートは上手にできても、
子どもの前向きな気持ちを引き出すモラールサポートの点ではどうかと思われる人が
いるのは事実です。
子どもにとって楽しいアウトドア活動のためには、
おとなのモラールサポートが重要だと、弊会は考えます。
楽しさがわかりやすい目標を
アウトドア活動に当たって、
子どもに何らかの目標を提示することはよくあることだと思いますが、そこでも
(初心者に対しては特に)注意が必要です。
例えば「○○山に登ろう」と言っただけでは、
○○山を知らない子どもには楽しさがイメージできません。
「××を見つけに○○山に行ってみよう」というように、
子どもにわかりやすい目標を提示するのも、モラールサポートのひとつです。
もちろん、○○山で××を見つけることができなければ子どもはがっかりしますから、
目標の実現可能性には気をつけましょう。
余裕のある計画で
子どもの興味はさまざま。
先頭に立って歩きたがる子どももあれば、
歩きながら草花や昆虫を見つけたりして喜ぶ子どももいます。
初心者であるほど、
アウトドア活動について独自の理解を持っていることが多いので、
さまざまな状況に対する備えが必要です。
歩く時間に充分な余裕を見るとか、途中でリタイアすることも想定するとかいった、
計画段階での余裕が、楽しいアウトドア活動のために重要です。
怪我をしたり天候が急変して活動が予定どおり続けられなくなる事態もありがちなもの。
この観点からも計画の余裕は重要です。
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