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教育長の見解を斬る |
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11月17日付「足立よみうり」に緊急対談で内藤教育長は、学力調査の結果で予算配分に差をつける一部の報道に「誤解が生じている」と発言しています。 今回、この教育長の見解について、私、針谷みきおと二児の母でもある浅子恵子日本共産党児童婦人部長との対談を紹介することにしました。 |
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○浅子ー教育長は各学校への予算は人数に(学級規模)に応じた必要経費は平等に配分されていると言っていますが。
●針谷ー今回の「特色ある学校づくり予算」の配分にはいくつかの問題がありますが、一つはこれまで経常経費として各学校に配分していた学校配布予算を削減(10〜15%)して、それをこの特色ある学校予算に回すという問題です。 今でも教材費など学校配布予算は不足しているのです。 ○浅子ー次に教育長は「特色ある学校予算」の査定に学力テストを加えた意図は区内の小中学生のひとり一人に基礎基本を身につけてほしいからと言っていますが・・・。
競争原理の押つけでは学力向上の底上げにはならない
●針谷ーそのことは私たちも一致しています。しかし、教育長は基礎基本を身に付ける為に「横並び意識を脱却してもらいたい。そういう意味でがんばっている学校を支援し、区全体の底上げをしたい」と述べていますが、これって矛盾していると思いませんか。 「横並び意識を脱却して、底上げを図る。そのために、がんばっている学校に支援するという。簡単に言えば学力テストで点数が好い学校に予算を増やすというのですから、底上げにはなりませんし、格差は広がる一方です。 大体、がんばっていない学校も先生もいないと思いますよ。やはり、何らかの困難がある。困難な学校にこそステップアップ講師や少人数指導やTTの教員を増やすべきなんです。 ○浅子ー教育長は今回、学力の伸びは東京都より高いと自慢していますが・・・。 ●針谷ー伸びを査定するというのはおかしいのです。東京都の学力テストは小学校五年生と中学校二年生を対象に毎年実施しています。ですから、対象が変わっているんですよ。学年によってかなりの変化があるんです。今年はよかったが来年はきびしいと既にわかっているんです。その逆もあるのです。ですから、伸びを評価することはできないのです。それを査定するというのですから区教委のやり方には無理があります。 ○浅子ー教育長は学力向上のために教育改革をすすめ、子どもたちの公平性を担保するために競争原理を導入すると言っていますが・・・。 ●針谷ー競争は学びの動機づけという考え方は、教育現場に確かにあります。私も競い合うことを否定するものではありません。 競争が学びの推進力になるというのは、明確な目標を持つ、そして学力上位の子どもにはモチベーションとして確かに生かされるかもしれません。しかし、中低位の子どもには生かされないのです。 しかも、過度な競争が子どもたちに悪影響を与えるということについては既にわかっていて、国連の子どもの権利条約委員会が、2004年1月に日本の教育について勧告を出して、過度な競争教育を是正するように指摘しています。
困難な学校にこそ教職員の配置と予算の増額を
○浅子ー私も中学生をもつ母親として、心配しています。学校嫌いの子どもたちが、増えてしまうのではないかと? ●針谷ー平均点だけを上げる競争に使われると思わぬ逆効果になってあらわれることはもうはっきりしているのです。一昨年、都教委が実施した学力テストの結果を学校ごとの正答率で公表にしたら、早速マスコミが飛びついて、アエラという週刊誌がどの学校のレベルが高いかという評価をやって、学校の序列化に拍車をかけました。 足立区では、都実施の学力テストを前にした冬休みには、学力向上と称して去年の問題を宿題にしたとか、都の学力テストに向けて学習をせよというプリントを配ったりする学校が増えました。区教委は名前だけ書いた白紙の答案については受験しなかったものと、学校で判断してよいと連絡文書まで出すというあり様です。これで真の学力向上にはつながらないし、「適正な競争」とはいえません。 結局、競争原理の導入による教育改革が教育の危機をつくりだしているのではないかと思います。 |