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スミレ各種

これは、私の家で毎年咲いている各種のスミレです。


 この花は京都府立植物園の即売会で購入したものですが、名前を忘れました。  この花は「春爛漫」に似ているが少し花色が異なる。

 自生3株
 左の紫色2つは散歩中に道端に生えているのを見つけ、種が熟するのを待って採集してきて播いたものであり、元は同じ株の種。繁殖力はあまり強くない。

 右端は、これも散歩中に阪急電車の線路脇のコンクリートの割れ目に生えていたものから、種が成熟するのを待って採集し播いたもの。
 花の色は肥後スミレに似ているが、紫のラインが多く、何よりも肥後スミレの葉はニンジンの葉のように切れ込みが深いのに対し、これは全く切れ込みのないスプーン状の葉型をしている。
 葉が大きいうえに繁殖力が強すぎ、勝手に種をばらまいて、油断すると他のスミレがこのスミレの影になって枯れてしまうという、ちょっと困りもの。


 春爛漫
 柔らかいピンクが可愛いが、種が出来ないので、根伏せで増やす必要があり、能率良く繁殖させることが出来ない。


 赤い花を咲かせるナンザンスミレ3株。
 これは種の発芽率が悪く増えすぎて困ることはない。


紅ツル パンダ

 紅ツルはヒトツバエゾと紅花ナンザンを交配したもので、国内で販売されているスミレの中では最も紅色が濃いが繁殖力は弱い。
 パンダは京都府立植物園の即売会で購入したもの。これは他のスミレと比べ葉の形が極端に丸く、葉の形だけ見るとタチツボスミレに似ているが、茎が高く伸びない。


 大島チドリ
 これも白花系統であるが、下3枚の花弁の紫は少し濃い。


白花系3種

肥後 屋久島 初雪

白花系です。
 肥後は一番下の花弁に少しだけ紫のラインが入る。
 屋久島と初雪は純白で、花だけをみるとよく似ているが、葉を観察すると屋久島スミレは切れ込みの深いニンジンに似た葉の形状に対し、初雪スミレの葉は形がスプーン状をしている。


未熟な種 熟した種 弾けた種

 多くのスミレは簡単に種で増やすことが出来るが、スミレと言うのはある意味で不思議な花である。
 まず、春先に花が咲いた後には種が出来ない。
 種が出来るのは7月〜8月に次々と出てくる閉鎖花である。
 閉鎖花と言う言葉が示す通り、文字通り何も開かないままいきなり種が出来るから、これが花だとは思えない。

 左の写真は種が未熟な時で、この状態では鞘を割ってみると種は黒くなく、まいても発芽しない。

 中央の写真の様に鞘が黄色味を帯びてきた時は、中の種は成熟している。
 この状態で放置すると、翌朝には種を収めた鞘は直立するので、採集しなければならない。

 右の写真は鞘がハジケタ状態であり、こうなると30分もしない内に鞘がしぼむ力で全ての種は飛び散ってしまう。つまり、種を採集して希望するところに播こうとするならば、鞘が成熟した色になったことを確認して、午前9時までに採集する必要がある。
 勝手にハジケルと、鞘が縮む力だけでは飛びそうもない遠い所で芽を出すことがあるが、これはスミレの種の表面に付いている蝋状の物質が蟻の好物で、蟻が勝手に遠くまで運んだものである。


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© 可良時寿子; 著者へのメッセージ