写真

撮影ツアー 裏磐梯にて

写真歴

1992年  他県にわたる写真仲間とフォト・グループ「れりーず」を結成する
1992年  写真集「四季彩景」を発刊
1993年  個展「陽春の譜」銀座フォトキオにて
1993年  れりーず展「写彩」三人展、松崎氏・樅山氏 福島市市民ギャラリーにて
1994年  れりーず写真集「花水木彩」を発刊
1994年  れりーず展「花水木彩」四人展、松崎氏・深澤氏・樅山氏 福島市市民ギャラリーにて
1995年  フォト・グループ「れりーず」解散
1995年  「三人写真展」石井氏・山田氏 サンハートにて
1995年  全日空機内誌・WING-SPANギャラリーに掲載
1996年  千趣会「旅の写真集」に掲載
1996年  1997年東芝カレンダーに採用される
1996年  個展「四季彩景」サンハートにて
1996年  1997年日本トムソンカレンダーに採用される
1997年  「三人写真展」石井氏・山田氏 サンハートにて
1997年  CD-ROM写真集「日本の四季」インプローレより発売される
1997年  1998年川崎製鉄健康保険組合カレンダーに採用される
1997年  個展「四季彩景・水の譜べ」相鉄ギャラリーにて
1998年  個展「四季彩景・足跡」115点、展示する神奈川県民ホールにて
※県民ホール第5室に於ける初の個展
1999年  2000年永大産業カレンダーに採用される
1999年  個展「水の詩」ギャラリー駒沢オープン記念写真展
2000年  個展「花の詩」ギャラリー駒沢にて
2000年  個展「四季彩景・樹々の譜べ」2月7日-2月13日神奈川県民ホールにて
2000年  個展「樹々の譜べ」2月15日-2月22日 ギャラリー駒沢
2000年  個展「四季幽景」8月13日-9月2日 ギャラリー駒沢
 2001年  鶴見区民祭特別展「写真二人展」山田氏と 鶴見会館にて
  2002年  ホームページ「小笠原建夫の世界」を立ち上げる




★私と風景写真★
私が未だ若かった頃、キャンピング・トレーラーを牽引して、大自然の真っ直中で、
よく キャンプをしたものでした。
小鳥の囀りや、樹々の間から射し込む木漏れ日によって、
目 を醒ますと、そこには、澄み切った爽やかな風景が、
いつも目の前に広がっていました。
そんな素晴らしい風景をカメラにおさめ、
自分の部屋中を美しい風景写真で飾ることが出 来たなら、
どんなに幸せだろう、
きっと素晴らしい目覚めを迎えられるに違いない・・・
そんな単純な閃きで始めた風景写真も、本格的に撮り始めてから、
はや十五年、あっと いう間の十五年です。


現在、私の風景写真に於けるテーマは、
日本の美しい自然、美しい光景をあくまでも美し く撮影するということです。
自然破壊が年々、しかも急速に進んでいます。
私が、いくら 躍起になったとしても、
自然破壊を阻止するなどという事など出来る訳がありません。
美 しい日本の風景を撮影し、展覧会やメディアを通して、
出来るだけ多くの方々に観てもら い、
日本の景色の美しさ、尊さを感じてもらえたなら、
それが、私のささやかな社会への 貢献かも知れません。


私は、いつも車で撮影に出掛けます。
撮影地迄の機材の運搬や撮影地から次の撮影地迄の移動のことを考 えると、
車は大変便利で、撮影の能率アップに欠かす事が出来ません。
素晴らしい被写体に出会っても、路肩に駐車するスペースが無い場合、
直ぐ後に後続車が続いている場合など、撮影チャンスをのがす時もありますが、
車を使っての撮影は、私に多大なるメリットを与えてくれるのです。
私は口癖のように「風景写真は出会いである」と言います。
出発にあたって、おおまかな撮影地は決めますが、
イメージを頭の中にたたき込み、
まっしぐらに撮影地を目指すと云うことはありません。
車を走らせながら格好な被写体に出会えば、その都度車を止めます。
なかなか目的地にたどり着かないといったケースも多々あります。
出発前から、撮影地のイメージを頭に描き、期待と興奮に胸踊らせ、
着いてみるとイメージとのギャップ大きさに、
失望、落胆しているカメラマンの話を多々耳にします。
それは、本や話などから得た先入観によるものだと思います。
車を走らせていると、予測もしなかった素晴らしい風景と出会います。
今、目前に存在する風景との偶然の出会いに感謝して、
イメージなどにとらわれず、
臨機応変に被写体と向かい合う、
そんなリラックスしたゆとりある姿勢が大切だと思います。
余程の天候でない限り、
風があろうが、曇り日であれ、少々の雨が降っていようが、
私は撮影に出かけます。
風吹けば風に揺らぐ写真を、
曇っていれば柔らかな光線の下での写真を、
雨降ればしっとりと雨に濡れた写真を、
朝夕の光量の足りない時間帯には、かえって面白い写真が撮れます。
事前に構想などたてずに、出会いの瞬間を、
感動を覚えた瞬間を、素晴らしい構図で、適切な露出で、
い かに早くカメラで写しとるかということが撮影では大切だと思います。


私は、車の運転中も辺りの景色の中に、
格好の被写体は無いか、常に気を配っています。
被 写体をみつけ、車を止めた時には、
瞬時にして被写体に対する構図、どのカメラで撮るか、
レンズは何ミリを使うか、決定しています。
カメラをセットし、露出を決定し撮影します。
1 カットに撮る枚数は一枚というのが私のモットーです。
露出を変えて撮るという事はしません。
そのような訳で撮影は簡単に終わります。
風があって、どうしても静止した画像を要求する 時は、
じっと被写体が静止するのを待ち続けます。
意図的に露出を操作した写真を撮る場 合は、 数枚撮ることもあります。
天候の変化が自分のイメージに合う迄、待ち続けると言 うことはしません。
例え待ったとしても、イメージどうりに天候が変わるかどうか判らないし、
他の良い被写体を探した方が得策と考え、車を進めます。
攻撃的のほうが自分の性分に合っている と思うからです。
PLフィルターを常用しているカメラマンが多くいます。
フィルターの 使用は、撮る人の考えかたで良いと思います。
私は、フィルターは全くと云ってよい程使いません。
遠くが靄っていても、それが自然、
葉が光っていても、それが自然、
青空に白い雲、それも適切な 露出補正と絞りで、事足ります。
合成とか、現実にはあり得ない、機材を駆使した画像も、 私は好みません。
被写体と自然体で、奇をてらわず、
堂々と真正面に相対して撮影するの が、私の撮影スタイルです。


長々と私の写真に対する考えと云うものを書いてきましたが、
私は、今まで誰に師事することも無く、
写真サークルに所属、コンテストや公募展への応募、自分の写真に対する批評を乞うた事等、
全く無く、唯一人 、自分の感性のままに何も分からず撮り続けてきただけなのです。
自分の写真に対する評価を汲み取るには個展と云う手段しか無く、
数多くの個展をやってきました。
私の風景写真の主旨は「見ていただく人に安らぎを感じてもらいたい」と云うことです。
肩肘張った難しい写真では無く、
美しいものをより美しく、心を癒せる写真を撮ると云うことです。
写真の上達は、単純なことです。
机の上の講義では無く、本物の被写体と数多く向かい合う事だと思います。


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